競馬馬券はレースに勝てば、配当金がただもらえるだけではございません。
その中に「トリガミ」が発生することがあることも、しっかりと覚えておかなければなりません。
この意味を正しく知っていなければ、競馬で当たったとしてもその配当金がもらえるどころか、マイナス収支になってしまうことになりかねません。
・競馬の「トリガミ」とは?
・トリガミが起こるのは、的中させたい思いが強いため
・馬券の「トリガミ」を防ぐ2つの買い方
今回は、競馬の「トリガミ」とは一体何なのか、またトリガミを防ぐ買い方についてもご紹介していきます。
競馬の「トリガミ」とは?
トリガミとは、馬券が当たっているのにも関わらず、払い戻し金額が返ってきても収支がマイナスであることを表しています。
例えば、5,000円の馬券を買って、レースで勝って4,000円の払い戻し金額が戻ってきたとします。
そしたら、馬券代5,000円-払戻金4,000円 = 1,000円なので、1,000円損したことになります。
せっかく競馬で勝ったのに、損した状態になっています。
こういうことを「トリガミ」と言います。
別の言い方では「ガミる」とも言います。
1,000円損した状態だと「1,000円ガミる」と言います。
このようにガミることは、競馬界では頻繁に起こっています。
また、勝利条件が違うことにより、配当金が異なるギャンブルであれば、そのトリガミ率は大幅にアップします。
例で言うと、競輪や競艇がそんな感じです。
同じギャンブルであるパチンコやパチスロは、例えば5,000円払って4,000円勝利した時、結果的には1,000円分損をしています。
しかし、競馬などとは異なり、一発で払い戻し金額が支払われることはありません。
通常では、このことをガミると表現することはまずありません。
トリガミが起こるのは、的中させたい思いが強いため
トリガミが起こる一つの原因としては、自分の中で馬券を的中させたい!という強い思いがあることから起こりうる現象です。
競馬で馬券を購入して、的中したその時の興奮は忘れられないものがあります。
しかし、その的中する喜びが中毒になっていくと、他のレースでも的中させたいと強く思うことが増えてきます。
これがトリガミが頻繁に起こる一つの要因です。
「トップクラスで人気のある競走馬だから、買い目として残しておこう」
「このレースでは、なかなか当てるのが難しいから総流しにしてしまおう」
馬券を購入していくうちに、そのような思いがつい出てきてしまいます。
そしたら、結果的にたくさんの点数を購入してしまった・・・ということになりかねません。
この経験は、誰にだって起こるものです。
レースで的中させたい!という考えで馬券を買ってしまうと、ただ競馬で馬券がおおむね的中するだけです。
払い戻し金額が返ってきたとしても、結果的にマイナスになってしまうことになりかねません。
これでは金額的に、競馬で負けたのも同然です。
なので、競馬界でトリガミをもうやめるように意識をすれば、勝利への兆しが見えてきます。
そうなれば、どうすればトリガミ状態にならないのか頭で考えれるようになります。
次の項目では、トリガミを防ぐいい買い方をいくつかご紹介したいと思います。
馬券の「トリガミ」を防ぐ2つの買い方
馬券の「トリガミ」を防ぐ買い方は、以下の2つになります。
・点数を最小限に止める
・投資金額の配分に意識をする
これらの買い方について詳しく見ていきましょう。
これらをしっかりと意識さえすれば、トリガミが起こることはまずありません。
点数を最小限に止める
トリガミの主な原因は、自分が的中させたいという考えから、無意識に点数を多く買ってしまうことが一つの原因です。
もし、単勝や複勝以外で馬券を購入したくなった時、一番気にしなければならないのが「点数を最小限に止める」ことです。
2018年の有馬記念で、一番人気のレイデオロを軸馬として、二番~八番人気を相手として馬連を購入したとします。
馬連の買い目
12-14 6.3倍
3-12 9.3倍
8-12 9.4倍
5-12 19.5倍
11-12 21.5倍
6-12 24.5倍
1-12 27.0倍
馬連の買い目は、全部で7点です。
12-14に決定すれば倍率が6.3倍なので、払い戻し金額は630円となります。
馬券の購入金額が700円だったとすると・・・
購入金額700円-払戻金630円=収支が-70円となります。
これでは、トリガミ状態となってしまいます。
この時の対策として考えられるのは、6点以内に止めとくか、12-14である6.3倍の買い目を購入しないことです。
誰もが馬券を的中させたい!と考えて、多くの点数を買ってしまうものです。
しかし、来たら潔くやめる!という思いで、きっぱりやめることも非常に大事です。
3連複や3連単となると、点数はもっと多くしてしまいがちです。
なので、この馬券であっても点数は広げ過ぎないように、しっかりと気を付けていくようにしましょう。
もし、相手がなかなか絞りきれない場合は、そのレースは諦めるか、単勝か複勝のどちらかで賭けてみるかのどっちかで決めるようにしましょう。
投資金額の配分に意識をする
トリガミを防ぐコツとしては、競馬で投資する金額を自分なりにしっかりと調整さえすれば、トリガミが起こることはありません。
競馬ファンは、投資金額の配分をしっかりと行なっています。
このことを名付けるのであれば「払戻金額統一法」と言われています。
このやり方は、例えばさっきも例にした2018年の有馬記念にて、人気順位1位のレイデオロを軸として、2番~8番人気の馬を相手として馬連を購入したとします。
投資金額が10,000円だとすると、次のようになります。
馬連と倍率と投資金額=払い戻し金額
12-14 6.3倍 3000円=18900円
3-12 9.3倍 2000円=18600円
8-12 9.4倍 1900円=17860円
5-12 19.5倍 900円=17550円
11-12 21.5倍 800円=17200円
6-12 24.5倍 700円=17150円
1-12 27.0倍 700円=18900円
倍率によって投資金額を各自変更さえすれば、競馬で勝利すればどの買い目であってもほぼ同一の払い戻し金額が返ってきます。
この時はどの買い目が当たったとしても、その払い戻し金額は大体1万8,000円前後となります。
これが全部同じ値段であれば12-14の6.3倍で決めた時、トリガミ状態になってしまいます。
しかし、このやり方だったら買い目が全て同一だったとしても、的中さえすれば必ずプラスの払い戻し金額が返ってくるようになります。
仮に馬券を何点も購入する時、通常であればその投資金額は全て同一にしがちです。
だが馬券を購入する時に、事前に投資金額を倍率によって変えていけば、トリガミが起こることはまずありません。
まとめ
今回は、トリガミについて、トリガミを防ぐ2つの方法についてご紹介させていただきました。
トリガミは競馬をよく知っている人にとっては、気をつけなければならない部分です。
競馬を初めてする方も、このトリガミにならないように注意して下さい。
買い目の倍率に沿って投資金額の配当を間違わなければ、基本的にトリガミが起こることがありません。
なので、馬券を買う前に、しっかりと倍率や投資金額に意識していくように努めてください。